9月に続いて10/21の深夜に財務省が再び大掛かりな為替介入を行った。為替介入は23時台から夜通し行われ、更に週末を経て10/24の朝に恐らくもう一度入った。サプライズ効果もあった1回目と異なり、2回目はそれなりに市場参加者によって警戒されていたところに正面からマーケ ...
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24年ぶりの円買い介入とその規模、原資の考察
先進各国が金融引締めを加速させる中、黒田日銀が頑なにYCCと金融緩和を止めないことから円安が加速した。その過程でまず山崎・元財務官が為替介入の可能性を警告し、その後9/22夕刻についに24年ぶりの円買い介入が決行された。ほとんどリアルタイムで神田財務官が為替介入 ...
ロシア外貨準備凍結と米ドル流動性問題
ロシア・ウクライナ紛争がいよいよロシア軍によるウクライナ全土への侵略戦争に発展するにつれて、米国とEUは歩調を合わせてロシアに大規模な金融制裁を発動した。2/26にEUは米国などと共同声明を発表し、当局が選択したロシア系銀行をSWIFTから排除すると共に、そのインパ ...
中国当局が人民元高トレンドで安堵を示す
貿易戦争やコロナショックで対米ドルで7.2まで下落していた人民元は6.75まで上昇している。コロナショック後に米ドルの流動性が回復して以来、米ドル安は対先進国通貨で進んできたが、ここに来て人民元の追い上げが目立っている。 ...
人民元の対ドル7.0突破を祝福する
8/5に人民元が対ドルで2008年以来初めて7.0(1ドル=7人民元)を超えて下落した。人民元は対ドルでリーマンショック前から一貫して緩やかな上昇を続け、それが持続不可能になった2015年にはチャイナショックによる下落容認を経てここ4年ほどは6.2 -7.0のレンジで取引されて ...
貿易戦争における中国の弱点はやはり外貨準備
我々は貿易戦争を映画や小説のようなノリで見ているが、特定の企業や技術で勝った負けたは瑣末でしかない。中国の最大の弱点はチャイナショックの時と同じく、あくまでも外貨準備であると本ブログは考えている。チャイナショックにおける人民元切下げや崩壊を狙った取引が ...
中国の金融緩和と同じく財政拡張にも限界
2019年に入って中国が矢継ぎ早に打ち出す財政拡張策に対する市場の期待は高い。足元の指標がどんなにパッとしないとしても財政(減税)さえ控えていれば無視しても許される雰囲気があった。もちろん個人所得とVATの双方の減税は長期的に経済に有益であることは間違いないが ...
中国の人民元実弾防衛が加速する
中国の10月外貨準備は取り崩しが加速している。人民元の対ドルレートが7に近づくにつれて、明らかに実弾での買い支え介入が増えているように見える。 この話題についての本ブログのコメントは先月の記事と変わらない。「関税とデレバレッジ引締めの内憂外患の中にあって、 ...
中国が為替操縦国の指名を免れる
中国は米国財務省による為替操縦国の指名を避けることができたようだ。もっともドイツ、日本、スイス、韓国、インドと同時にウォッチリストには入ったままである。この非難は元より的外れなものだ。トランプ大統領は「輸出ブーストのために通貨を安く誘導している」と中国 ...
中国外貨準備の中身が入れ変わりつつある可能性
人民元安が止まる気配が見当たらない中、前回のチャイナショックと大きく異なっているのは外貨準備高が一向に減る気配を見せないことだ。これが一部では「不可解だ」と言われている。日経の記事は「人民元は変動幅を一定の範囲に制限する「管理変動相場制」とはいえ、潜在 ...