先週のS&P 500は弱めのレンジ推移となった。FOMC通過のファーストリアクションだけは本ブログの想定通りであったが、FOMC以外の日の指数は本ブログの想定よりもずっと弱く、じり高にもならなかったしサポートとして挙げていた4650は上下に何度も通過した。本ブログも取り上 ...
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中国のクレジットパルスが一進一退
9/6に中国は久々に預金準備率を引き下げた。豚インフレの亢進や、超過準備(下図)をあまり積みたがらない中国の銀行の預金準備率が先進国銀行対比で既に高くないことなどでもう可能性が低いと言われていたところでの久々の引下げである。これにより9000億元(14兆円程度) ...
中国の経済の血液が詰まり気味
貿易戦争で緊張感が続く中国で、中小銀行の事故が相次いだため銀行間流動性にやや不穏な雰囲気が流れた。今のところは当局の素早い対処療法で流動性危機の芽は押さえ込まれているが、長期的に見て中小企業への効果的なクレジット供給が続くかが怪しくなっている。 中国の ...
人民銀行がCNH相場で良からぬことを企む
中国人民銀行(PBOC)は2月に香港市場でオフショア人民元建て短期証券を発行すると発表した。3ヶ月物100億元、1年物を100億元、合わせて200億元(約3千億円)である。このPBOCの香港でのオフショア短期債発行は史上2回目であり、前回は2018年11月であったという。また ...
中国の社会融資総量の増やし方がやや見苦しい
春の理財商品引締めに由来し、民間企業ファンディングの引き締まりを招いた中国の社会融資総量(Total Social Finance, TSL)の激しい落ち込み。それが9月には再び大きく伸びてきている。これはクレジットの冬が終わったことを意味するだろうか。 ...
中国当局が空前の流動性供給を打ち出す
週末に中国中央銀行が預金準備率(市中銀行から強制的に預かる預金の比率)の引下げを発表した。預金準備率はメガバンクと中小銀行で異なっており、今回は大手銀行は15.5%から14.5%に、中小銀行は13.5%から12.5%にそれぞれ引き下げられる。これにより全銀行預金の1%分が中 ...
野村総研が中国の流動性回復を解説する
中国金融市場の足元の流動性の回復について野村総研のレポートが解説している。本ブログで既に取り上げた話も多いが、系統立てて解説してくれているので、答え合わせの感覚で取り上げてみようと思う。 諸悪の根源は4/27に中国人民銀行、銀行保険監督管理委員会(銀保監会 ...