月末月初に発表された米国経済指標はデフレーショナルなものが続いた。コアPCEデフレーターの前年比伸び率は3ヶ月連続の減速となりピークアウトが鮮明になっている。サンフランシスコ連銀が分析を始めたコアPCEの要因分解ではコロナ後のインフレは供給要因(サプライチェー ...
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中国の景況感は引続き肉弾戦で消耗
中国景気について長らく更新していなかったが、基本的にこの間エキサイティングな話は何もない。2月時点で本ブログはその後の中国景気の展開を完全に規定していた。あれからコロナワクチン接種はハイペースで進んだものの、今度は変異種に対して中国開発ワクチンの効き目が ...
ISM製造業60超えは一般的にピークアウトを示唆
世界経済がコロナショックから回復するにつれて米国の景況感も持ち直しており、直近のISM製造業は64.7と過去にない水準を付けている。コロナショックでは2020年4月分が41.5まで落ち込んでいた。ISMは前月比の景況感なので、一斉にリオープンするとなれば当然一様に先行き期 ...
中国景気はグローバル回復の牽引役から退任
2月の中国公式PMIは製造業、非製造業ともに分岐点スレスレまで落ち込んでいる。 公式製造業PMIは毎年春節のある2月に前月比で落ち込む傾向があり過度に重視すべきではないという見方もできる。 サービス業の方は建設業が最も不調が目立ったが、本ブログでとりあげたよう ...
シカゴPMIはボーイング指数化
シカゴPMIが一人悪い。10月にも同じように43.2まで落ち込んで市場に激震を走らせ、それがその後のISM製造業の低迷と整合的であったが、1月分は更に42.9と下値を掘った。元々この指数はISMよりボラティリティが高いためスルーされがちであったが、ISM製造業のMarkit PMI製造 ...
ISM/PMI論争を鉱工業生産で答え合わせ
米国の製造業景況感はちぐはぐなままである。Markit PMI(下図・青)が足元で反発している一方、ISM製造業(上図・青)は40台(景気が後退)で下値を掘り続けている。資産価格はもちろん後者を無視しているが、実際どちらが正解だったのだろうか。元々この手の景況感は鉱工 ...
ISM/PMIの乖離と各景況感指数の使い方
米国の景況感を占う上で最も重要な製造業景況感の二つが乖離している。2019年に入ってから秋まで米国の景況感はISM PMIとMarkit PMIのどちらを見ても減速が続いてきたが、秋から乖離が目立っている。21世紀になってから始まったMarkit PMIは欧州、中国、ついでグローバルの ...
米国の景況感が世界の後追いで総崩れ
10月初頭に発表された9月の米国ISM景況感は製造業・非製造業共に総崩れとなった。ISM製造業(上図)は47.8と景気拡大・後退の分岐点である50を明確に下回った。また絶対値が基本的に高いISM非製造業(下図)も52.6に急低下し、こちらも製造業で言うと50割れ並みのインパク ...
台風の目の中国製造業PMI(公式)が反発
米中のPMI・ISMが発表される月末月初がやってきた。上が国家統計局(NBS)発表の公式製造業PMIで最新が本日発表の3月分、下が財新(Caixin)製造業PMIで2月分が最新である。2/28発表の2月財新製造業PMIは水準が49.9と分岐点を下回ってしまったためあまりグッドニュースとし ...
中国の真水の固定資産投資は悪くない
11月分まで出揃った中国の固定資産投資も低調な結果となっている。足元では持ち直しの傾向となっているが、秋までの落ち込みがあまりにも大きかった。落ち込みは明らかにデレバレッジによる景気下押し効果と、中央政府の財政引き締め+シャドーバンク引き締めによる地方政 ...