新型コロナ蔓延防止のための経済活動停止を下支えするためにFedは3/3に50bp、そして3/15に更に100bpの緊急利下げを行い、政策金利をそれまでの1.5 -1.75%から0 -0.25%まで急速に引き下げた。しかし、その後米ドル相場、債券、株のいずれを見てもしばらくゼロ金利政策が導 ...
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債券バブルがテクニカルに重要な位置に差し掛かる
円金利の急騰を追い掛ける形で、関税第4弾の回避とイギリス総選挙通過という政治リスクの剥落を経て欧米金利も上昇してそれぞれテクニカル的に重要なポイントに差し掛かっている。 ドイツ10年金利は▲0.20%を上にブレイクできた場合、夏以来の非常に大きなリバースヘ ...
中国のクレジットパルスが一進一退
9/6に中国は久々に預金準備率を引き下げた。豚インフレの亢進や、超過準備(下図)をあまり積みたがらない中国の銀行の預金準備率が先進国銀行対比で既に高くないことなどでもう可能性が低いと言われていたところでの久々の引下げである。これにより9000億元(14兆円程度) ...
ついに米国2y-10y逆イールドとなる日がやってくる
昨年の2y-5y、今年3月の3M-10yに続いて、8/14には米国債の2年と10年金利が逆転して逆イールドになった(インバートした)。長短金利の逆転は景気拡大終盤に発生しがちであり、金融政策対比で景気の先行きが弱いという市場参加者の見通しを表している。またこれまでもリセッ ...
1998年型と2007年型利下げの負けられない戦い
6/18-19(日本時間6/20未明に結果発表)のFOMCを控えて、前回の記事で取り上げた1998年型利下げの話題がまた延焼している。足元の利下げ確率は1回25bp前提で6月が2割程度、7月が8割程度となっており、年内に75bpの利下げが見込まれているようだ。元々利上げサイクルでは暗 ...
米国の1998年型利下げの議論が続く
米金利のブルスティープニングが続いている。3月末のFOMC後の2019年利下げ織り込み(下図)は米中の好調な景況感指標が相次いだ4月になって一段落したものの、足元では再び首をもたげている。一時4割まで低下していた利下げ織り込みは再び6割台まで上昇した。また1年後の予 ...
眠れる森の米金利カーブ
米金利の3月の一時的な3M -10yのインバート(長短逆転)は一時大騒ぎになった。米金利カーブのインバートは2年程度のリセッションを予想するものとして有名になっており、更にリセッションまでの間のチキンレース株価上昇を示唆するものだ、というところまでが常識となって ...
米REIT、米株、米金利、カナリア、イカロス
米株指数が堅調さを保っている横で米国REIT指数がグダり始めている。2018年では1月でも9月でもREIT指数が米株指数とのダイバージェンス(S&P 500が上昇している横でREITが下落)を示すと、しばらくして米株は暴落した。米REIT暴落の方が先行性のあるカナリアに見えたのであ ...
トルコ当局が見せるレトロな通貨防衛
一時は通貨危機が落ち着いたように見えるトルコリラが再びきな臭くなっている。3/31のトルコ統一地方選を前に通貨安を恐れるエルドアン政権が再び市場への介入を始めている。図は1,200%まで急騰するトルコリラのオーバーナイトスワップ金利。 トルコのGDPは2018年の通貨危 ...
早速新興国株のアウトパフォームが始まる
「パウエルのチキりで新興国株が発射台に」では「筆者は2019年中の利上げ打ち止めそのものにまだ懐疑的だが、特に足元の急激な米金利低下が正しいと考えるなら、新興国株のアウトパフォームはまだ十分に追い付いていないように見える」としていたが、あれから2週間で早速、 ...