タグ:金融緩和

 日銀のYCCについての記事はわずか半日で紙くずになった。1/18の金融政策決定会合で日銀はあっさり現状維持を決定した。読売新聞のよく分からない観測記事からはじまり、やはりくだらないゴシップに与してはいけなかったのである。既に後ろ盾を失った後であり恐らく政権の意 ...

  12月に突如行われた日銀のYCC許容幅拡大について、この話はそれで終わったと思っていたのだが、すっかり甘かったようで、1月に入っても日本の国債市場は荒れている。気付いたらわずか1ヶ月でYCC許容幅の再拡大が議論されている。反省と共に、真面目に日銀の金融政策を取 ...

 年末を前に日本銀行が唐突に今までのイールドカーブ・コントロール(YCC)政策における10年国債金利の誘導幅を±0.25%から±0.50%まで拡大した。今まで誘導幅上限の+0.25%に張り付いていた10年国債利回りは直ちに+0.50%に近付いた。金利スワップ市場は既にこの修正を事前に ...

 12月に入ってRRR cutにLPR引下げと、中国の全面的な金融緩和シフトが加速している。確認できる最も早い金融緩和シフトのシグナルは、11/19に発表された中央銀行三季度貨幣政策執行報告で「経済の平穏な運行を維持する難易度は高くなりつつある」と付け加えられ、同時に「貨 ...

  米国の10年実質金利(青)が2012年以来の深いマイナス幅になっている。これは10年ものの物価連動国債(TIPS, Treasury Inflation-Protected Security)が取引されている利回りであり、10年名目金利(普通の10年国債利回り)との差が大雑把に10年期待インフレ率(BEI, Br ...

 世界中が米中貿易戦争の再開に注目している中、本日発表された中国の社会融資総額(TSF)がしれっと滑っている。「景気論争に決着を付けた」とも言われた3月の完璧な数字から一転して4月は息切れした。総額とその中で最も重要な新規銀行貸出の推移をまとめたBloombergのチ ...

 本ブログは20日の記事で「ドルインデックスの過去の異常なボラティリティの低下は毎回どちらかの方向への大きな変動に繋がってきた。(中略)過去チャートを見る限りでは概ねドル高に繋がってきたように見える。今からサプライズドル安になるとすれば、FOMCが完全に利下げ ...

 大手ブローカーTradeWebのツイッターアカウントに「We meet again」と煽られているように、ドイツ国債10年金利は3年ぶりに日本国債10年金利に追い付いた。元よりイタリアがテクニカルリセッション、ドイツも辛うじてリセッションを回避したという程度には景気が悪い中で世 ...

 Fedが利上げをしばらく諦める方向に落ち着き、ドル高米金利高への恐怖が払拭された途端に、新興国を中心に金融政策で一息を付こうという機運が広がっている。トップバッターはもちろん1/4にRRRカットを敢行した中国だが、インド中銀(RBI)も早くて今週に「一回限りの利下 ...

 中国が(中国株の値動きを見ると朝から漏れていたようにも見えるが)サプライズで100bpの預金準備率引下げ(RRR cut)を行った。預金準備率とは何かについては前回の時の記事の繰り返しとなる。ポイントは「ありがたいのはRRR Cut > OMO > MLF」というところだ。10月の15.5 ...

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