週末に中国中央銀行が預金準備率(市中銀行から強制的に預かる預金の比率)の引下げを発表した。預金準備率はメガバンクと中小銀行で異なっており、今回は大手銀行は15.5%から14.5%に、中小銀行は13.5%から12.5%にそれぞれ引き下げられる。これにより全銀行預金の1%分が中 ...
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中国CPIと豚肉、豚コレラ
夏に話題になった中国のQEと金利低下だが、その後はインフレ期待が戻ってきたため、金利がやや反発している。ただでさえ龍頭蛇尾感がある窓口指導QEだが、止んでしまう可能性はないだろうか。 ...
タンスの奥から引っ張り出される動学的価格指数
日銀の長引く金融緩和への批判として、意外な理論が引っ張り出されている。「動学的価格指数(Dynamic Equilibrium Price Index)」である。曰く、金融政策は足元の動きにすぎない消費者物価指数だけでなく資産価格をも重視すべきだという。今のように景気が良いのに物価が上 ...
中国の窓口指導QEの効き方は極めて東洋的
どこの国でも銀行員を動かすには権力の棍棒で殴るしかないが、権力の棍棒で殴られてもあれこれ言い訳を付けてリスクを取らないのが銀行員である。 7/18頃にPBOCが各商業銀行に電話をかけてAA+以下の社債を買うように圧力をかけたのはほぼ確実のようだ。その数日後にはMLF ...
理財商品が空けた穴をQEで水没させようとする中国
本ブログでは6月以来中国の金融緩和を説き続けたが、いよいよ大規模な金融緩和が現実味を帯びてきている。7/22に中国人民銀行(PBOC)は突如、金融政策ツールの一つであるMLF(中期貸出ファシリティ)を通して5020億元を市中に供給した。当日に予定されていた1700億のリバー ...
日銀審議委員がETFの副作用を懸念
10月末の記者会見では年6兆円のETFの買入れの継続性についての質問が多かったが、黒田総裁は「過熱感はない」「大きな問題があるとは思えない」と突っぱね続けた。が、本日に発表された10月会合における主な意見では「ETFをはじめ各種リスク資産の買入れについては、政策効 ...
中国のマイクロコントロールがいよいよ計画経済の域に
中国は2017年に入って以来金融引き締めの道をひた走ってきたが、不動産バブルが沈静化し、また人民元安騒ぎも沈静化し、人民元高の兆しすら出てきたため一段落させようとしている。 ...