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 利上げサイクルがどう見ても終盤に近付きつつある中でも一向に債券に買い安心感が出て来ない。過去の前例では利上げが止まったらあとは利下げしかないので目を瞑って債券を買えばよかったことが分かっているが、2023年夏になってその瞬間が近づきつつあることが分かってい ...

 S&P 500はボトムから20%上昇してブル・マーケット入りしたが、過去の多くのラリーがそうであったように幅広く納得はされていない。特に何かにつけて「債券投資家と株式投資家の温度差」が取り上げられてきた。曰く、米国債のイールドカーブがインバート(長短金利逆転)し ...

 3月FOMC直前のブラックアウト期間に、シリコンバレー銀行(SVB, SIVB)の破綻が金融システムを震撼させた。話題になり始めてから一週間以内に資産規模で全米16位であったSIVBは破綻した。2008年のワシントン・ミューチュアルに続く大型破綻となった。シリコンバレー近辺の ...

 パンデミック後の一時的な(Transitory)インフレが何とか鎮火に向かいつつある中、それでもFedは引締めスタンスを変えないと主張する際にちょいちょい持ち出されるのはGreat Inflationとも呼ばれる1970年代のインフレの前例である。これはジャクソン・ホールでのパウエル ...

 2022年後半のFedはコア化したインフレに振り回され続けた。従ってFedの意向よりも経済指標自体を分析する方が意味があったのだが、インフレの不確実性がだいたい落ち着いた後は再びFedの意向が重要になって来る。最近Fedはひたすら2023年の利下げ織込みという見えない敵と ...

 11月に発表された米国の物価指標は物価上昇のピークアウトを印象付けるものとなった。9月の前回記事でも物価上昇はコア化、サービス化しつつであるとしていたが、その流れはいまだに続いている。10月分CPIはエネルギーの減速が明確であり、またコアCPIの中では自動車の減速 ...

 5月FOMCでアナウンスされた「今後数回は50bp利上げ」パスが作った安寧は6月FOMCで破られた。5月分CPIが予想外にピークアウトしなかったこと受け、既に6月FOMC直前の連銀総裁が発言しないブラックアウト期間に入っていたFedは慌ててWSJのNick Timiraos記者に6月利上げ幅を75 ...

 前回の記事で「パウエル・プットの発動は近い」とした直後に、あれだけ 「Fedは株価よりインフレ退治を優先する」と言われていたど真ん中でパウエル・プットが派手に炸裂した。5月FOMCが「今後数回の50bp利上げ」の織込みを誘導し始めたことから6, 7月FOMCは50bpずつと概ね ...

 明らかにFedの金融引締めに由来するS&P 500の下落が深まるにつれて、パウエル・プット(Fed put, FRB put)の存在についての議論が再び殺伐としてきた。株価が下がると家計にとって逆資産効果にも繋がるのでFedはどこかで市場の救済に出て来るはずだという話と、Fedは株価を ...

  示唆が多かった3月FOMCを受けた記事では米長期金利の下限を2.125%に設定したが、その後米長期金利は10年2.8%台へと大きく上昇している。これは最初はロシアのウクライナ侵攻を受けたインフレ懸念によるもの(インフレ期待主導)であったが、途中からFedの引締め懸念自体 ...

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