中国の民営不動産業界の苦境が続く中、すっかり懐かしい名前になった恒大(Evergrande)が突如マンハッタンの破産裁判所にチャプター15(連邦倒産法第15章)の適用を申請した。破産には破産清算(Bankruptcy Liquidation)と破産保護(Bankruptcy Protection)があるが、恒 ...
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地方財政の障子を突っつく中国の不動産不況
前回の中国の記事は様々なテーマを広く浅く取り上げたが、中でも不動産市場と地方財政についてもう少し詳細に見ていきたい。21世紀に入って以来どんなにゴーストタウンと笑われようと中国に不動産バブルは存在しなかったし、不動産バブル崩壊懸念も陰謀論の範疇を出なかっ ...
困ったらRRR Cutで尻拭いという時代は終焉に
上海などで厳しいロックダウンが続く中、景気浮揚のために4/15に中国人民銀行(PBoC)は預金準備率(RRR)の0.25%切下げを発表した。このRRR cutはかつては金融緩和としてそれなりにワークしていたのだが、近年になって効きが弱くなりつつある。ましてや今回は切下げ幅も ...
中国のTSF開門紅と金融政策の伝播経路
中国が12月に金融緩和に転換したのは周知の事実として、それがきちんとクレジット供給として実体経済に流れ込んでいるかどうかを測れるとされる、社会融資総額(TSF, Total Social Financing)の1月分が発表された。TSFには毎年1月がスパイクする「開門紅」と呼ばれる ...
中国が全面的な金融緩和に舵を切る
12月に入ってRRR cutにLPR引下げと、中国の全面的な金融緩和シフトが加速している。確認できる最も早い金融緩和シフトのシグナルは、11/19に発表された中央銀行三季度貨幣政策執行報告で「経済の平穏な運行を維持する難易度は高くなりつつある」と付け加えられ、同時に「貨 ...
中国のクレジットパルスが一進一退
9/6に中国は久々に預金準備率を引き下げた。豚インフレの亢進や、超過準備(下図)をあまり積みたがらない中国の銀行の預金準備率が先進国銀行対比で既に高くないことなどでもう可能性が低いと言われていたところでの久々の引下げである。これにより9000億元(14兆円程度) ...