直近の株式指数の値動きを最も綺麗に説明する切り口の一つが「S&P 500の債券化」であることに異論は既に少ないだろう。S&P 500のフォワードEPSから計算される益回り(フォワードPERの逆数)と10年国債利回りを比較したエクイティ・リスクプレミアム(ERP)はGFC後の全ての ...
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S&P 500は引続きじわじわと上昇
先週のS&P 500はほぼ一直線に上昇した。月曜は3900をぶち抜いて一時3950まで付けたものの、そこではMSのマイク・ウィルソンから上昇を追いかける動きを戒めるコメントが出て反落、火曜には再び3800台に下がってしまった。もっとも先週の記事で「3800のあまりものガチガチな ...
S&P 500は一段とレンジを引き上げる
先週のS&P 500は一度下値を試した後に一段高となっている。週明けはまず中国のゼロコロナ政策に対するデモのヘッドラインでリスクオフモードで始まったが、そのデモも週末になるといつの間にかなし崩し的な中国リオープン期待に転換している。前週の安値近辺まで調整したと ...
S&P 500は再びFed Pivotを取引する用意に
先週のS&P 500は堅調地合いとなった。決算としてはテスラが滑ったが指数にはあまり影響がなく、またSNAPが毎回ながら決算で滑って広告業界を引き連れて急落したものの、前回それがGAFAM決算跨ぎチャンスを提供してくれていたのだが、こちらのインパクトも1日で終わった。本 ...
S&P 500はCPIをフラットで通過
先週のS&P 500は再び大きな行ってこいとなった。まず月曜は前の週の雇用統計の慣性で売られ続け、それからは次のマクロイベントであるCPIに向けて買い控え対売り枯れの様相を呈して小陰線が並んだ。先週の記事で触れた「上昇トレンドを台無しにした急落パターンは翌日が小 ...
S&P 500は中銀ウィークガチャで負ける
「ポジショニングの軽さだけが味方となる、やや分が悪い博打期間の週」としていた先週のS&P 500は大幅続落となった。FOMCガチャ当日は「FOMC直前のブラックアウト期間に出されるCPIサプライズの2、3日後にはNickのリークが続くものだが、これまでの想定通りの75bpだとすれ ...
S&P 500は引続き値幅より日柄
先週のS&P 500は買い支えもなく続落となった。上げる時は週足陽線続きだったが、同じように下げる時も週足陰線続きだった。下げる時のパターンは5月以降の下落トレンドでよく見られたパターンに沿っていた。すなわち4200からのクラッシュを1日目と数えて先週の記事で詳細 ...
S&P 500は金利上昇に耐えながら地固め
先週のS&P 500は淡々とした続伸となった。決算は大半を通過し、ペロシ下院議長の台湾訪問とそのリアクションとしての人民解放軍の軍事演習は攪乱要因になったものの指数を大きく下げるには至らなかった。低下していた米金利は雇用統計を受けて大きく反発したが、株式は金利 ...
S&P 500はよくも悪くもリセッション・トレード
S&P 500はショートカバーの後、見慣れたというより見飽きた形で反落した。先週末の高値を2日にわたって一文更新をした後、火曜にまたしても上から下までS&P 500は2%以上、ナスダックは3%近く売り込まれた。背景としては6月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が弱 ...
指数のバリュエーションとはPERではなくERP
連日の下落によってS&P 500のバリュエーションは大きく切り下がった。コロナ後の2020年~2021年を通してS&P 500が割高だったのは今にしてみると異論が少ないはずで、フォワードPERが歴史的にも相当高い20台で推移していたが、それが2022年に入って一気に修正されている。20 ...