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BTFPの終了  前回の記事でもセットで取り上げたBTFPとRRPについてのアップデートと訂正。BTFPについてはなくなる直前まで本ブログの理解は不完全であった。1/24、ついにオフィシャルにBTFPが3/11付けで終了することが発表された。前回の記事ではBTFPが「どう見ても異例で緊 ...

 年末にかけてはBTFPの利用額増加とレポ金利の上昇が話題になった。2023年3月の中小銀行危機に際して創設されたBTFP(the Bank Term Funding Program)の利用額はその後の中小銀行コミュニティのファンディング・ストレスを観測するためにモニターしていた市場参加者も多か ...

 6月から始まったRRPの取り崩しは、一旦始まると止まらなくなっている。我々は債務上限問題で連邦政府がFedに置いていた政府預金(TGA)を極限まで取り崩し、6月初に債務上限が一時停止された後に国債増発を通してTGAを復元しにかかったことを学んできた。その過程は1兆 ...

RRPによるTGAの綺麗な代替  まず5月末に警戒されていた米国の債務上限とデフォルト騒ぎのその後について。今となっては99%の市場参加者がすっかり忘れ去っているに違いないが、債務上限の再撤廃に伴うT-Bill増発で1兆ドルの流動性吸い上げなどという与太話が大真面目に語 ...

 5月の相場は米国の債務上限問題に振り回されてきた。米国では政府が発行できる国債総額の上限が法律によって定められており、これを債務上限(Debt Ceiling)と呼ぶ。債務が上限にぶつかると財政省は一部の支出を制限しなければならず、政府の一部閉鎖や、既存国債償還の資 ...

 ようやくFedのQT2が静かに始まった。6/1からFedの保有資産は償還再投資の減速を通じて減り始めているが、その減り方は全速力を出す9月までは緩慢である。本ブログは昨年12月に日本語メディアの中でもかなり早くQTとそのインパクトを取り上げていた。もっともその時の多くの ...

 ロシア・ウクライナ紛争がいよいよロシア軍によるウクライナ全土への侵略戦争に発展するにつれて、米国とEUは歩調を合わせてロシアに大規模な金融制裁を発動した。2/26にEUは米国などと共同声明を発表し、当局が選択したロシア系銀行をSWIFTから排除すると共に、そのインパ ...

 急速に注目が集まるFedの金融緩和の引締め転換について、9月FOMC後に投稿した前回記事で「9月FOMC後の記者会見でパウエル議長が匂わせた「11月にテーパリング開始、22年半ばまでに完了する」に準拠することになる。素直に考えて現行の国債80bn/月、MBS 40bn/月のペースを毎 ...

  8月の記事「RRPから話題がテーパリングにシフト」以来、短期金融市場が話題にならなくなって久しい。Fedが国債を担保に資金を吸収するON RRP(Overnight Reverse Repurchase Agreement Operations)の利用残高はその後淡々と増え続けており、話題になっていた5000億ドル ...

 6月FOMCで市中から過剰流動性を吸収するRRP(リバースレポプログラム)のアワード金利を0bpから5bpに引き上げられて以来、RRP利用額は外銀による資金吸収が減る月末には1兆ドルを超え、月中でも800~900bnでの推移が恒常化するようになった。500bnや700bnの時にその巨額さ ...

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